《第19号》検証【1円も使わずに年間190,000マイル獲得する方法】
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電子書籍業界のコンプライアンス推進 E-BOOK白書 Weekly
一刀両断! 情報商材ジャーナル 【第 19号】
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検証【1円も使わずに年間190,000マイル獲得する方法】
現在11月16日午前3時、インフォトップ24時間ランキングで
【1円も使わずに年間190,000マイル獲得する方法】の売上げが
急伸、12位へ躍り出ました。果たして広告に偽りは無いのか。
早速検証のため購入、急遽リポートします。
販売サイトは次のような惹句で始まります。
「飛行機や買い物やネットを使ってマイルを貯めるのは、
もう時代遅れです。これからの時代、5分で10000マイル
貯めるのが当たり前の常識です」
およそ15000マイルで韓国への航空券と引き換えられる
のだから、本当に5分で10000マイルを貯めることが出来る
のであれば、魔法のような話しです。
販売サイトはその後これでもか、これでもかと世界各地の
絶景、楽しそうな旅のスナップ写真を駆使して、
我々を「マイラー」への道へと駆り立てます。
「飛行機代 ビジネスクラス往復航空券 670,000円
ホテル宿泊費用 1泊50,000円×5泊=250,000円
合計で920,000円もかかってしまう超セレブ旅行・・・。
これがぜーんぶ無料!!」
タヒチのボラボラ島の水上コテージの写真は
夏休みが2日しか取れなかった私には余りにも
眩しすぎるのでした。
この話しが本当なら、私も正月はタヒチで日の出を拝むこ
ととします。
経費でこのような素晴らしいノウハウが手に入るなんて、
久々の役得でしょうか。
まあ、ここまでお読みいただいた読者の方は、
既にそんな結末ではないことは先刻ご承知のことでしょう。
では種明かしです。
ちなみにアメックスカードの所持者であれば、
知っている方も多い話です。
「知り合いをアメックスの特別推薦枠を使い
申し込ませることで、1人につき10,000マイルを報酬で得る」
というだけの内容だからです。
著者は、さも自分だけが特別なコネクションをアメックス
と持っているように記しますが、この特別推薦をできる人は
非常に多くいます。
私もアメックスカードを持っているため、
この「ご友人を紹介して下さい」という特別推薦プログラムの
参加募集ダイレクトメールが送られたことがあります。
インターネットで少し調べるだけでもこの権利を持って
いる人の記事が次々に見つかります。
http://blog.so-net.ne.jp/pegasus21/2007-08-31
http://plaza.rakuten.co.jp/thrifty/diary/200609090000/
http://proxy.bbsnews.jp/id_list.cgi?bbs=credit&num=1174072798
カードに限らず友人を紹介してポイントをもらうキャン
ペーンはどの業界にもあるが、このノウハウでは、
1 アメックスのプラチナカード所持者になる
2 友人紹介のプログラムで次々と友人を紹介して入会させる
3 一人入会するごとに10000マイルもらえる・・・
というのがノウハウの骨子です。
このノウハウ書では、アメックス社員との特別なコネクシ
ョンを活かしてあなたをプラチナホルダーに推薦する、と
豪語しているのですが、アメックスのプラチナというのは
それほどハードルの高いカードではないのです。
なぜなら低所得ライターの私ですら送られてきたからです。
ちなみに、誰かに紹介してもらいたいのであれば、
わざわざ高額な商材を購入しなくても、
ヤフーオークションで「紹介権」が頻繁に売りに出されています。
例→http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b79498066
例えば上記の方は10円というタダ同然の価格で落札させ
ていますがこの出品者からすれば、紹介した人がカード
の審査に通れば10000マイルもらえるのですから、
タダでもいいということになるのですね。
【1円も使わずに年間190,000マイル獲得する方法】の商材を
発行している方は、商材の販売代金+10000マイルを手に入れる
まさに一粒で二度美味しい商売をされていたことになります。
この商材はインフォトップの月間ランキングで62位(11月
16日現在)ですから、推定売上げは300万円。商材単価が
19800円ですから1ヶ月でおよそ150人に販売していること
になります。
この内の7割が審査に通過したとすると、この商材の販売者は
105人をアメックスカードに紹介したこととなり、ざっと105万
マイル!を獲得している計算になります。
なるほど、うまい事を考えたものです。
しかし、ちょっとまってください。
どこが5分で10000マイルなのでしょうか。
商材の販売者はウハウハのストーリーですが、
普通の一般人が、次から次へとアメックスの会員を
簡単に勧誘をすることなど出来ません。
それに、オープンにされている特別推薦プログラムを
あたかも特殊なコネクションのように宣伝し、
推薦するという行為を情報化して高額に販売することも
アメックスの本意とするものではないはず。
釈然としません。
少し横道にそれますが、
販売サイトには、商材を購入する際に3つの条件が記載
されていました。
「22歳以上の定職に就いている社会人の方」
「年間3万円の費用が払える方」
「 実践のための人脈を持っている方」
まず、22歳以上で定職に就いているというのはカード
を取得する条件であり、年間3万円の内訳は、
以下のとおりです。
アメックスカード(グリーン)の年会費 12,600円
カードのトラベル特典の年会費 3,150円
ANA へマイル移行年会費 5,250円
JAL へマイル移行年会費 9,000円
商材の中には、以下のような記載がある。
「これは、本当に特別な推薦枠です。
アメックスホルダーの中でも、ごくわずかな方しかこの推
薦は出来ないでしょう。センチュリオンホルダーの方
でもこの推薦を出来る方は全国に数えるぐらいしかおり
ません。」
おそらく、ほとんどアメックスのホルダーはこのような
制度に登録をする人が少ないため推薦をできる人が数える
ぐらいしかいないのかもしれない。面識のある人にカード
を薦めるのは保険の営業マン同様非常に嫌われる行為で
あるため、富裕層であるアメックスホルダーがわざわざこ
のようなことはしないのでしょう。
アメックスを取得する目安は、グリーンカードの新規契約の
場合、22 歳以上、年収400 万以上、勤務歴1年以上となる
ようで、年収や勤務歴はどうにでもなるというのです。
この後、JALやANAなどマイレージバンクの登録を行い、
アメックスのポイントを交換できるようにすることが述べら
れています。
この後、自分の友人をカードに勧誘する話が述べられます。
この時点で読者も非常に引くと思われます。
「1回5分の簡単作業を繰り返すだけで、毎年何回も無料で
海外旅行にいくことができる」方法です。
この作業は「誰にでも出来る」と謳っているのですが。友人を
大事にしている人にはこんな勧誘はできないし、そもそも紹介
できるような友人がいない人にも実行不可能ではないでしょうか。
また、5分でカード入会を説得させることも非常に難しいと
言えます。
このような難度が高いことを「1回5分の簡単作業」、
「誰にでも出来る」と言い切っててしまうことは明らかに誇
大表現です。
引っかかってしまった購入者も多いことと思います。
次に、この特別推薦の制限が述べられています。
それは、「面識のある方しか紹介してはいけない」
ということです。商材には以下のように記されて
います。
「あなたが面識ある方を推薦する分には一向に構いません。
しかし、面識のない方を推薦することはダメとされています。
じゃあネットなどで集めることってできないの?と思われる
かも知れませんが、メールのやり取りを何度もしていただき、
ある程度コミュニケーションを取られたら特別推薦は行って
も問題ありません。念のため、この点をご理解していただき
ますよう宜しくお願い致します。推薦されるときは、ある程
度コミュニケーションをとってから推薦を行うようにしてく
ださい。」
この「面識のある方しか紹介してはいけない」というのは、
アメックスの特別推薦プログラムのルールと思われるますが、
上記で述べられる内容では通常面識はないという範囲になる
はずです。
面識とはお互いの顔を見て知っていることを一般的に言う
のです。
問題ないと言い切っている以上はアメックスの了承はとって
いるのか。もしそうでなければ規約違反推奨の問題です。
この後、獲得したポイントのマイル移行に関しての制限の
説明がされます。
1年間で交換できるマイルの上限が各航空会社で決まっており、
ANA は年間40,000マイルまで
JAL は年間150,000マイルまで
ということです。
これが、販売ページ上で書かれていた
「年間190,000マイルを1円も使うことなく無料で
貯めることが出来ます。」と述べられていた裏側なのです。
しかし、年会費等々、年間30,000円のコストは
しっかり掛かることを忘れてはいけません。
こちらは販売サイトにも述べられていたので
セーフといえますが。
次にポイント追加の流れについても説明がされる。
入会希望者を紹介→担当から入会希望者へ電話→申込書送付
→申込書発送→審査→発行→ポイント追加となり、
ポイント加算までの期間は2ヶ月~4ヶ月かかるとういことです。
次に「彼氏、彼女、友人、家族で海外旅行を無料で行く方法」
という説明がされるが、何と言うこともなく、単純に、
「個別に特別推薦を行います。」というだけの内容です。
この後、mixi を使っての紹介などの説明もされています。
「アメックスに申し込みたい方は私までメールください。
審査に通貨しやすい情報を教えますよ。」などのコメントで
誘い込むという訳です。
販売サイトでも語られていた「世界に名だたる一流ホテル
にも何度でも無料で宿泊することができます」という内容
についての言及がされるのだが、当然、アメックスのポイント
を使ってそれを行うという内容です。
ヒルトン・スターウッド・インターコンチネンタルの3 つ
のグループとアメックスは提携しているので、これらのホテル
グループの会員登録を行い、登録された番号をアメックスに
登録し、マイレージバンク番号登録と同様に、アメックスの
各デスクに電話して登録手続きを行うことで準備は終了、
後は、ホテルグループの宿泊がポイントに応じて可能という
訳です。
最後に10,000ポイントでアメックスの請求から5,000円分を
差し引かれるというポイントの使い方もできることが説明さ
れます。
「ほぼ何でも無料で買い物が出来てしまう方法」
と販売サイトで述べられていた方法がこれです。
10人紹介=50,000円の買い物ができるという話がされて
商材の内容は終了となります。
やはり、問題は販売サイトの誇大表現でしょう。
「面倒な作業は一切していません。」
「5分程度の単純な1つの作業しかやりません。」
「誰がやっても1回5分程度の作業で10,000マイル獲得できます。」
このような表現が何度も使われているますが、自分の知り
合いや友人を12,600円も年会費が掛かるアメックスの
カードに勧誘することをちょっと想像してみてください。
これは面倒な作業であるし、そもそもこれを作業と呼んで
いいものか。
また、5分程度の単純な1つの作業というが、確かに言葉に
すれば、「勧誘」という簡単な言葉だが、単純ではないし、
5分ではとても終わらない。
ましてや「誰がやっても」という表現も当てはまらない。
更に、この商材の価格は、19,800円であり、
11月1日に保存した同販売サイトのキャプチャー
には、「30セット完売した時点で価格を39,800円に戻します。」
と既に記されています。
そして、「100セット完売した時点で販売終了となる」とのこと
で、理由は、「あまりにも実践者の数が増えすぎると競合が
増えすぎて実践されている方の邪魔になってしまう可能性が
若干考えられるから」と述べられていました。
しかし前述の通り、すでに100セットを上回る販売をしている
可能性が極めて濃厚なのです。
ところが、今日現在の販売サイトには
「大好評をいただいており、残念な事に11月16日現時点で
残り提供できる枠の数が37名になりました。
予めご了承下さいませ」。
ということはまだ63個しか売れていないということなのか?
辻褄が合いません。
これは景品表示法第4条1・2項に抵触する可能性があります。
インフォトップは販売数量がチェックできる立場にあるの
だから、販売サイトの不公正表記はしっかりと販売会社
に是正を求めるなどしてもらいたい。
というわけで、山岸の正月のタヒチプランは夢と消えたので
ありました。
山岸悟
※これまでは主にネットビジネス、投資、ギャンブルという
金儲け3分野を中心に報じてまいりましたが、それ以外の
商材に関する告発も多く寄せられるようになりましたので、
私のフォローできる範囲で対象分野を拡大していきたいと
思います。
文責
株式会社トレンドライフ編集部
山岸 悟
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● 発行所 ●
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■会社名 :株式会社トレンドライフ
■所在地 :〒163-1030
東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー 30階
■TEL :03-5326-3135
■FAX :03-5326-3001
■担当者 :情報商材編集部デスク 山岸 悟
■山岸E-Mail:info@hakusho-book.com
■山岸悟プロフィール
1962年 東京都出身。週刊誌、業界紙、経済誌記者を経てフリージャーナ
リストに。政治から経済スキャンダルまでオールラウンドに執筆。
昨年6月より株式会社トレンドライフ編集部デスク就任。
E-BOOK白書に関連する取材を行う。
■株式会社トレンドライフでは株式会社インフォトップなどで販売される電子書籍
(通称 情報商材) の違法販売問題を追及。特定商取引法、景品表示法、消費者契
約法、などに違反して詐欺的、悪質に販売される闇業界にメスを入れ被害者救済を
進めている。販売業者の追及や詐欺商材の内容の評論、評価、レビューを行い悪徳
な情報起業家やアフィリエイターの収益源を断つ狙い。
■株式会社トレンドライフ 代表取締役 高橋 範夫(たかはし・のりお)
1960年北海道生。早稲田大学卒。1994年に第5回・浦安文学賞を受賞。
1997年経営雑誌発行の企業家ネットワークへ入社。「企業家倶楽部」副編集長を経て
2001年同社取締役編集委員に就任。2005年9月株式会社トレンドライフ設立。
執筆歴18年。著書は「ラオックスザ・コンピュータ館」「ジャストシステム」「われ
ら競馬人」など多い。企業史・人物史の執筆には定評。電子書籍業界にはびこる詐欺
業者よりの様々な妨害に屈せず 2007年より「E-BOOK白書」シリーズ3巻を販売。
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